このレビューはネタバレを含みます
テンポが良くてサクサク進むのが面白い。
科学者と軍人のキャラクターそれぞれに良い点と悪い点が描かれながらも特に活躍のないキャラクターに急にスポットが当てられたり、印象に残るキャラクターは特に掘り下げの無いままだったり、魅力的で面白いポイントはたくさんあるにも関わらず、全体的にヴェノムとエディ以外の描写が物足りない映画だった。
それらを抜きにすればヌルとゼノファージはカッコいいし、特にゼノファージはただの雑魚のような扱いでありながら圧倒的な強さで強烈な印象を与えてくれるのが素晴らしい。エディとヴェノムの最後のロードムービーとして見ても楽しめるし、道中に出会う人物たちの中でも宇宙人好きの家族は面白いキャラクターだったからもっと感情移入できる描写が多ければよかったと感じた。
ヴェノムのバトルシーンは過去作に比べると控えめに感じたが、強烈な印象を残さない代わりにヴェノムの人間らしさが描かれているのは面白い。対比として人間らしさを失っているとまではいかないが、エディがどんどん堕ちていく様子もあって面白い。
総じて楽しめたいい映画だったが、気になる点も複数ある映画だった。
クレイブン・ザ・ハンターも控えているのでこれからも楽しみ。