風神

劇場版 センキョナンデスの風神のレビュー・感想・評価

劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)
3.3
日本映画専門チャンネル放送分を
録画して鑑賞。

二部構成になっている。
選挙に密着して、楽しみながら
伝えていこうという
YouTubeチャンネルの
ヒルカラナンデスの劇場作品。

政治を笑い飛ばすには
礼儀として、知識をつけて
受け売りではなく自論を持つというのが
自分の目指すところではある。

要は、映画好きなら
貴方なりの拘りで作品を観るでしょう。
知識があれば、監督や脚本家さん
役者さん等の他の作品とかと絡ませて
比較したり、好みのジャンルで
楽しんだりするでしょう。
それも知識があればこそ楽しめる。
フィルマークスでレビュー読むのも
知識を増やす事だし、皆様の意見を
読んで、なるほどって思ったり
ここをこう感じたんだって思うのと
同じ事なんですよね。

前半は2021年の香川の選挙。
後半は2022年の大阪、京都の選挙。
ただ、後半の選挙期間中に
安倍晋三元総理の殺人事件が発生。
そこから、作品内でも迷走気味になり
個人的にはテンションが
下がった気がした。

前半の香川のが個人的には勉強になった。
デジタル庁の初代の大臣にして
いろいろ問題のあった平井さんの弟が
四国新聞の社長だったのは知らなかった。
公明正大して、公平を期すべき新聞が
あんな無茶苦茶な記事を掲載してるのに
かなり驚いたし、街頭演説の撮影を
止めてた人達って『右』なのかな?
マスクに、日章旗のマーク付いた
バッチが付いてたけど。
ああいう人達が護衛してるのが
実に自民党っぽいし、平井さんっぽい。
ああいう人間関係は
いまだにあるんだなぁとも思う。
そういう脇の甘さも実に平井さんっぽい。
当時、自民党で一番デジタルに詳しいと
言われていた平井さんの一族企業の
四国新聞への質問はFAXでのみ受付。
今時?
しかも回答の雑っぷりも、最早ネタ。

後半入って去年の選挙。
途中の事件のせいで、ちょっと方向性を
見失いかけてた気もするけど
闘うリベラル、菅直人さんが
イケイケだったのが、党から怒られた
ような報道が出たあとは
おとなしくなってたのは笑った。
結局、問題ありつつも万博やるらしいし
IRカジノも作るらしいし
とりあえず「維新」な大阪では
吉村さんの言うことは絶対、なのかな?

まだ、山上被告の動機が不明だった
タイミングでの選挙。
個人的には、自民党への同情票獲得の為に
上層部が問題がバレつつあった
安倍晋三を殺害したのかとも
思っていましたが、
さすがにそうではなかった。
でも、自民党惨敗かと思った選挙が
まさかの自民党の圧勝。
天井にまで推薦状貼るほどの組織力が
遺憾無く発揮された結果なのでしょう。
個人的には、不思議で仕方ないけど。

先日も検察が自民党の裏金問題を
暴いていましたが
安倍晋三亡き後ようやく
いろいろと問題のあった彼が
やっていた事が明らかになりつつあるが
森加計桜には到達していない。
長期政権の自民党絡みの闇を
どんどんと白日の元に晒して欲しい。

どんな形であれ
多くの人に興味を持ってもらって
選挙に参加してほしい。
投票率の低さは自民党を喜ばせるだけ。

選挙ネタのエンタメ映画は
「決戦は日曜日」が面白かった。
今の選挙の裏側を見事に描いた作品なので
こういうドキュメンタリー映画が
苦手な方は、是非そちらを
観ていただきたいですね。
笑えるし。

2023-307
風神

風神