大切な人を亡くし孤独に生きるルールに厳しい頑固じいさんが、自ら命を断とうとしていたある日、向かいに越してきた夫婦とのやり取りをきっかけに変わっていくー。
人は決して1人では生きてはいけない。
だからこそ、どんなに人生に絶望しても、他人の温もりを知りお互いに助け合う事の大切さ。忘れてしまいがちな生きる事の尊さ。
周りの人に対してどこか優しい気持ちになれるそんな映画です。
(以下少しネタバレ)
現代(≒若者)のスマホ・SNSによるどこか冷たいやり取り。
途中の電車で自殺を試みるシークエンスでの描写では現代悪の象徴として描かれるのだが、最後はオットーの親友夫妻の人生を守る大きな武器になるという描き方に。
どこか忌避されがちだが、老人を主人公にした映画でハイテクに支配された人々の共存・付き合い方が上手く表現されていてよかった。