トムハンクス主演のどこか切なくも心温まるヒューマンドラマ。
定年を迎えた偏屈な老人オットーは、世間のマナーを守らない人間たちにストレスを抱え、周りを遠ざけて孤独に暮らしていた。最愛の妻にも先立たれて、辛いだけの人生に終わりを告げようといろんな行動に出るが、度々邪魔が入り失敗を重ねる。それどころか、近所に引っ越してきた外国人たちと徐々に親睦を深めていくことに...みたいなお話。
まず偏屈じいさんのオットー役は、ユーモアがあり優しさがあり、トムハンクスがぴったりでした。オットーをどんどん巻き込んでいく一見はた迷惑な住人たちも、根は優しく憎めないキャラクターばかり。
オットーがこの世を去る行動をとる度に浮かぶ、若い頃の思い出が大変美しく、無愛想なオットーのことがどんどん好きになるし、彼の愛情の深さを知り悲しくなります。
とても心が揺り動かされる作品でした。
