浅野公喜

殉霊鬼の浅野公喜のレビュー・感想・評価

殉霊鬼(1999年製作の映画)
3.1
マネキンの警官姿の殺人鬼がペンションに来た若者達を襲う和製スラッシャー。特殊メイクには「エルム街の悪夢4」や「死霊のしたたり2」のスクリーミング・マッド・ジョージ(のスタッフ)が参加したみたいです。

キャハハハと笑う女性をはじめとするチンピラ達が警官のマネキンを破壊する中反転する映像が挟まれ後付けの効果音が聴こえる冒頭からチープな90年代のVシネ的雰囲気が漂っており、終盤になるまで殺されるのはそいつらと警官のみ。殺人鬼は動きが鈍く意外と弱い、殺しのバリエーションは少なく刺殺メイン、ナイフで顔の皮を剥ぐと思えば次のシーンへ移行、カップルが雨の中歩いてると思えばペンションの階段へ瞬間移動&悪い意味で唐突に襲われる、ギャーギャーうるさい若者達の軽トラの荷台に乗って逃げる中途半端で意味不明なエンディングとなんだかかな~と思える内容でした。

マネキンのビジュアルは不気味だしナイフで首を切られて流血するのは丁寧に撮っており、襲われると同時にプレイ中のPS1「クロックタワー2」もゲームオーバーになるというシンクロ、全員ヤクでトリップして顔が歪んだりそのうち一人は殺人鬼を目の前にして「こいつぶっ飛んでる」と余裕こいたり顔の皮が剥がれた死体を見て阿鼻叫喚と良い箇所も有るだけに勿体無い。

主演の一人であるリン・オザワは極楽とんぼコウジ・カトウの嫁みたいです。
浅野公喜

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