ドラミネーター

禁じられた遊びのドラミネーターのネタバレレビュー・内容・結末

禁じられた遊び(2023年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

中田監督は本気でホラー映画を創っているのでしょうか。
手抜いてませんか?適当につくってませんか?
正直もういらないです。
今後公開される中田監督のホラーは観にいく気が湧かないですね(と言いつつ新作出たらまた観ちゃいそうな気がしなくもない)。


息子が病院で息引き取るとこまじで辛かった。


〈良かった点〉

・橋本環奈が可愛かった。
・重岡大毅がかっこよかった。劇中の重岡
 大毅は(橋本環奈演じる倉沢比呂子に惚
 れていた点以外は)理想の夫で、観てい
 て癒された。
・息子がかわいかった。
・無邪気な「らんらんらららんらんらん」
 的な音楽が怖くてホラー然とした曲調だ
 った。
・橋本環奈が使ってた布団多分オレが使っ
 てるのと一緒やった。
・橋本環奈と重岡大毅がタバコ吸ってる姿
 がカッコよかった。


〈ツッコミどころ(と言うより愚痴)〉

・構成とテンポがとにかく悪い。
本作は複数人を、幾つかの場面を、順に描いてゆくが、道筋なさすぎるのである。
全く先行きが見えず、「今観ている映像は何のために見ているのか、どこに繋がるのかが全くわからず、いちいち脈絡のない場面切り替えのせいでテンポもとても悪い。先行きが見えないのを「お楽しみ」といえばそれまでだか、「お楽しみ」期間を楽しませられないということは、その程度の監督ということ。
「ラスト20分は面白いから、それまでの100分間は面白くなくて構成も無茶苦茶だけど我慢してね!」👈こんなのは誰でもできるのである。
⚠️分かり易い例として出しただけであって、別にラスト20分が面白いわけでもない。

・シソンヌの長谷川が演じる霊能者・大門と、その右腕的霊能者・黒崎が車から降りて突然少年漫画チックな除霊を行うシーンは衝撃的だった。笑うシーンなのか、シリアスなシーンなのか、本当に判らなかったのである。
劇中のシリアスな雰囲気とはあまりに異なる演出だったため、実はそのシーンは劇中世界におけるCMであり、数秒するとズームアウトしていき、テレビが映る、則ち「実は今観ていた除霊シーンはテレビのCMでしたー」というように入れ子構造的な演出になっているのかと予想した。
それ以外にこの違和感を払拭する方法はないと思った。
しかし、結果は劇中世界のリアルな出来事であった。
監督が真面目にホラーとしてやっているのか、笑わせようとしているのか、どちらにしても中途半端すぎて全くおもしろくなく、ただただ引いたのみである。

・橋本環奈演じる倉沢比べ呂子も叫んでいたが、なぜこれぐらいのこと(浮気すらしていない。ただ好意を寄せただけ)でこれほどまでに呪われなければならないのか、全くもって理解不能である。
「その理解不能さや理不尽さが恐怖」というのは納得できる。しかし、僕はそれを論理的でなく、体感的に感じることができなかった。
取るに足らないくだらない理由で命を狙われるよりも、呪われても仕方のないような罪や過ちを冒し、罪悪感や後悔に苛まれながら心身ともに蝕まれてゆくほうが物語に深みや面白みがあるような気がするが。

・重岡大毅演じる伊原直人が屍となった妻もどきを抱いたのち、再び逃げ出すのには開いた口が塞がらなかった。どっちやねん。
逃げる→抱きつく→やっぱり逃げる
抱きつくくだりいらんやん。

・終盤にて「実は呪う能力は遺伝する。つまり、妻が妻の能力で生き返ったのではなく、息子が生き返らせていたのだ!!ヒエーとなる部分、これ自体は悪くない。というより、本作の中で最もマシな、唯一褒められる部分であると感じた。しかし、真のラストシーン、重岡大毅演じる伊原直人は息子を生き返らせるために土に向かってあの呪文を唱え、土はそれに応えるように微かに隆起するのだった。。。
え、"遺伝"の設定は?
オチに用意した設定をたちまち矛盾させるというスゴ技。"無"に帰すどころかマイナスです。


あと、エロイムエッサイムって下ネタですか?