ちょうどいい

シモーヌ フランスに最も愛された政治家のちょうどいいのレビュー・感想・評価

3.7
根拠のない女性“らしさ”によって下視するマッチョな駄言のオンパレードは必須アイテムとは言えヘドが出る。

旗色が悪くなると常套句の「神が…」で押し切ろうとする浅慮さにも閉口。

で、肝心の映画的な面白さはと言うと、幼年、青年、壮年、老年を前後させるプロットの面白さはあったものの、伝記の枠を出られずそこまでの三角絞めはこなかったかな。

いささかの冗長さも禁じえず。

ただ、経験からくる氏の言説にはいちいち抉られる力強さあり。

にしても相変わらず副題の拙劣さときたら…。