白鳩なんか喰い殺せ

それでも私は生きていくの白鳩なんか喰い殺せのレビュー・感想・評価

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)
3.5
日記を独白のように読み上げるこの映画で最も美しいシーンを除けば、その瞬間はどうでもいいと思った美術館内の一時が最も印象的な視線の置き方だったかも?ノエにオゾンと老いや病、不安や自殺願望に直面する人々をスターが演じる傑作フランス映画をここ数ヶ月で立て続けに見たが、両者(当然2人とも別)の真摯さとはまた違う視線があり、本作は絵に光を差し込むタイミングは絶妙でも基本的には淡々とした編集の中で物語が紡がれている印象が強い。行間にある設定、例えばセドゥもまた親であることがこの映画の流れを特別なものにしていたと思う(尚、本作には隣人にジャック・ノロの姿はない)。セドゥ宅の一室にある横型ソファの真上に飾られた絵(子供を寝かしつけた後情事を始めるシーンのみ全体が見える)が好きだった、なんだろ