東郷池のほとり、念願のjig theaterにて。
瞼のまわりをじっとりと濡らす。
彼女の一分一秒に目が離せない。
身体は心以上に正直である。何かを埋めたくて、埋めたくて。本能は、きっと心以上にしっている。
煩雑な日々の出来事。不安と克服。
人生という名の湖を、中間地点から見渡すような感覚に陥る。
いろんな場面を考えた。
実現不可能なことばかり考えてしまうこと。やがて母の腰が曲がるころ。愛されていたいつかの自分。あなたの顔が近づく瞬間。
自然と同じように、人間も絶え間なく変わり続け、ずっと同じ場所にはいないし、いられない。
知らず知らず失われたものを取り返そうとしていた。けれど、もう前を向いたほうがいいんだよね、きっと。
aftersunの直後に観た、というのにもなにか縁を感じたり。