こひた

お熱いのがお好きのこひたのレビュー・感想・評価

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)
4.4
人間の多層性が描かれている。

声色だけで女装も富豪も信じる周囲。

女楽団の妄想と実際のごたごた。

ギャング時事ネタと話を動かす追いかけっこ。

先にマイアミ未婚富豪をものにするわって話聞きながら

「僕が未婚か既婚かに興味が?」って面のあつさと、

頭が弱いと自嘲しながら「興味ないわ→(未婚とわかると)今気になるわ」

と返せるあたり男女の描き方に工夫。

ボートも客船も使い方粗末なのに、使用人いないからで押し通す。

ワイルダー自賛の、EDにかこつけてやりたい放題×おっさん二人のダンスシーン。アホらしさが相乗。

実家の蘭等小物のやりとり。すけこましが珍しく嘘を反省するあたり、本気で惚れてる。

最後までいじられるサックス吹きという職業。

有名な「完璧な人間などいない」
こひた

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