かくわ

[窓] MADOのかくわのレビュー・感想・評価

[窓] MADO(2022年製作の映画)
4.3
実際にあった「横浜・副流煙裁判」を基にした作品。その被告の息子さんが監督なので偏らないか身構えたけど、杞憂だった。

裁判で提出された原告側の日記をベースに物語が進む。化学物質過敏症や、ご近所トラブルを扱っているが、個が主張され、ソトへの許容度が低い現代社会への警鐘のように感じた。

「客観的に」と言うけど結局、「自分なりに視野を広げた主観」に過ぎず、多面的に考えるには話し合いしかないのかなぁ。その話し合いが足りてないから、SNSなどで一方的に攻撃されるんだろうけど。

タバコや副流煙という分かりやすい「悪」に対しての訴えである一方で、「何故?」という違和感を抱えながら辿り着く結末が…!

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2024/04/13 長野相生座・ロキシー
朗読劇・舞台挨拶付きイベント上映会
西村まさ彦さん
麻王監督

西村まさ彦さんは、子供の頃からテレビで見てきたザ・芸能人なので、サインだけでなく写真も撮って貰えて感激です。。

映画本編前には西村まさ彦さんによる朗読劇が。このおかげで、物語への世界に自然に入れた。朗読劇は今回が初!配給側からの提案のようで、サイン会の時間もそうだけど、贅沢な時間を提供してくれた長野相生座・ロキシーさんに感謝。

舞台挨拶メモ(⚠️ネタバレあり)
・撮影は実際に騒動となり今も両家が住んでいるマンションで撮影された(!)
撮影期間は、追撮も含めて10日。

・B家夫人が白髪になったのは本当。

・当時、東京オリンピックも控え分煙やタバコがホットトピックだった。B家が敗訴していたら、家で喫煙できなくなった可能性すらあった。

・劇中で読まれる日記は、実際に証拠として提出されたものをほぼそのまま使っている。朗読劇はその前日譚として創作したもの。

・タイトル名と同じエンディングソングは、監督のお父様が昔に作ったもの。

2024-067-065
かくわ

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