きっこ

愛と哀しみのボレロのきっこのレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
3.9
合縁奇縁

音楽のつながりで「シェルブールの雨傘」が頭に浮かびました。
あと、アルジェリア戦争のことも。
ジャック・ドゥミ監督のようにはいかなくても、
なんとなく思うところはあったのかもしれませんね。
冷戦も終わってしまった今見ると、どうともいえませんが。
物足りなさに通じる「(視点の)厳しさ」はルルーシュ監督に求めるものとは違う気がしますし、
監督の作品に通じてあるような繋げていく力(大らかさみたいなもの?)が、時代の(フランスの?)求めを体現していたのではないでしょうか。
まあ、「男と女」や「しあわせ」みたいな絞ったメロドラマの方が私は好きですが(笑)

あとは、表現者として、モーリス・ベジャールさんが羨ましかったのかもしれない。(笑)自分の世界を体現してくれる人がいたわけですからね。単純に映像に残したいというのは、よくわかります。
今回、劇場で見ることができて良かった~♪
(映画生活投稿分2015 )
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