愛と哀しみのボレロの作品情報・感想・評価

「愛と哀しみのボレロ」に投稿された感想・評価

いやはや凄い映画に出会いました。約3時間の長尺に躊躇しましたが一旦観始めたらそんなに長さは感じません。ヨーロッパ映画にありがちな、やたらと長く難解なこともありません。話もわかりやすいですし面白いです。完全にハマりました。

有名なラヴェルのボレロ。この曲、ずっと同じリズムを刻みながら段々と演奏楽器が増えクライマックスを迎えます…ってこれ映画の構成にも当てはまるような。

内容は仏独米露で暮らすそれぞれの人々を第二次世界大戦の頃から半世紀に渡りパラレルに描いた人生ドラマ。人生山あり谷あり、山が愛、谷が哀しみ、まさしく"愛と哀しみのボレロ"です。邦題は的を得てますね(原題は全然違いますが)。

完全版(288分)もあります。是非観てみたい。
Hachi888

Hachi888の感想・評価

3.5
戦争を体験した語りべの方々の話をテレビや直接聞いている時に、一人一人エピソードがあるんだなと思っている時がありました。
この映画はその語りべの方々が話している内容を忠実に映画化したような感じです🙂

子供の時や若い時に戦争を体験した様子とその後おばあちゃんおじいちゃんになるまで話を続けていて、一体あの時のあの人はこの人であっているのか???
みたいな疑問があって、途中でこの人は戦争中の誰だったんだ?と思う瞬間がありました💦💦

それにしてもボレロのダンスを観られるのは大変貴重ですね✨
ベルリン、モスクワ、パリ、ニューヨークを舞台に、第2次世界大戦前から戦中、そして現在へと至る中で、芸術家たちのドラマチックな人生模様が描き出される。

なんと壮大な物語なんだろう。愛と運命と音楽、そして戦争の物語。

戦争の部分さえなければ幸せな人生だった。だけど、戦争で失ったものは大きすぎて、哀しくなった。

それぞれの出会い、可愛い恋、幸せな結婚、戦争、別れ…。幸せからどん底へ突き落とされた。

1930〜1940年代の彼らの物語はすっと胸に入ってきた。しかし、それから20年後から現代の世界が難しくて。

いったい誰が誰やらわからないし、若者たちのモヤモヤが理解出来ずに胸になかなか響いてこない。

だけど、何度も見るうちに、彼らも戦争によって運命が変わった、傷つけられたのだとわかる。彼らの物語も少しずつ入ってくる。

そして、最後の音楽祭で一堂が集う。それぞれの想いが伝わってきて感無量でした。凄かった。
ジョルジュ・ドンに圧倒。音楽にも圧倒された。モダンバレエの魅力にコロッときた。赤
Yasuka

Yasukaの感想・評価

3.4
長いしすごく話が難しいから理解しきれてないけど…
ジョルジュ・ドンすごすぎて最後のボレロのシーンは目離せなかった

戦争に翻弄された芸術家たちって感じ。
ball3

ball3の感想・評価

4.0
ボレロは観たことあって知っていたけれど、
映画は初めて鑑賞。
こんな壮大なストーリーだったとは。
ちょっと長いし、
登場人物を追うのがちょっと難しかったけど、
観てよかった。

1981年製作ってなっているけど、
音楽も映像も、とても素晴らしい。
個々のストーリーから
最後には全てがつながるような。
観ていて苦しい場面もあったけれど、
それをきちんと描くことで
表現されるものがあるんだと感じた。
完全版でもない癖に長い…長いぞ!

戦中戦後のヨーロッパ近現代をパフォーマーの人生を振り返るダイジェスト形式で駆け抜ける。

より縄形式のストーリー構築は馴染みが薄かったからちょっと面倒だったけど時代ごとに強い画が点在するからボレロの曲調の如くジリジリ登ってくる感じがありその”人生”がラストで昇華する。

カールクレーマーがブラームスを指揮するときに暗から明へ昇華しようと試みるあたりが選曲も相まってストーリーを端的に表している様で分かりやすかった。

ベトナム戦争やソ連の情勢の拾い方が難しめ(?)
世界を巡る芸術の旅 ヨーロッパ、アメリカ編



しばらくラヴェルの"ボレロ"が耳から離れなかった。。


1930年〜半世紀、大きな戦争を挟んで激動の歴史に揺れたロシア・フランス・ドイツ・アメリカの国々を舞台に、ある4(5?)家族・2世代の物語が交差する。

とにかくスケールが大きくて、国をまたいだ展開、同じ俳優が登場人物の一人二役を演じていたりするので、人間関係の把握や話の流れについて行くのが少々大変ではあったのだが、、

素晴らしかった!!

それだけでも見る価値があると評判の今作のラストシーン。
世界的に有名なバレエダンサーのジョルジュ・ドンの踊りがどうしても観たくて。。

しかし、圧巻のラストシーンはもちろんのこと、戦争に翻弄される芸術家たちの壮大な歴史物語にことごとく引き込まれ、長尺が苦手なはずなのに最後まで飽きることなく観ることができた。

この間観た"ベニスに死す"では音楽家マーラーがモデルになっていたが、今作も実在の人物がモデルになっている。

カール・クレーマー=指揮者のカラヤン、
エブリーヌ=シャンソン歌手のエディット・ピアフ、
ジャック・グレン=ジャズ・ミュージシャンのグレン・ミラー、
セルゲイ・イトビッチ=バレエダンサーのルドルフ・ヌレエフ、、

脚色もあるだろうけれど、この題材で面白くないわけがない!







*ここからネタバレ






ユダヤ人狩りで学校にまで調べに来た憲兵たちが、ユダヤ人かどうか確かめる為に"生徒のズボンを降ろせ!"と迫るシーン(割礼の跡がある)は先生の機転でなんとか切り抜けたものの、こんなことが本当にあったのか、、と驚いた。
また、ガス室送りになったユダヤ人夫婦(バイオリニストのアンヌとピアニストのシモン)が赤ん坊だけでも助けたい、、と一縷の望みをかけて赤ん坊を手紙・指輪と共に線路に置くシーンは…親としてこんなに悲しいことがあるのか、、と胸がしめつけられそうになった。。ホロコーストの描写は観ていて本当に辛い。

"戦争は必要悪と思っていたが、今となっては害でしかない"と語る、子どもを亡くしたカール・クレーマーの言葉が重く響く。。

バレエダンサーとして成功したセルゲイ・イトヴィッチが両親や祖国を捨てて亡命するシーンは、命を懸けた熱い思いが伝わって来て…堪らない。
そして、残された者の哀しみ。。

女性陣が皆美しいのだが、エブリーヌとその娘エディットを演じたエブリーヌ・ブイックスが特に印象に残った。

チャップリンの娘のジェラルディン・チャップリンがスーザン/サラ・グレンの役で出演している。→歌がものすごく上手い。
(少女の頃のシャロン・ストーンも一瞬だけ年老いたジャック・グレンと共演している)

言葉で伝えるよりも音楽で、ダンスで、

チャリティ公演でパリに集結した芸術家たちの素晴らしい競演、
そして
哀しい戦争の爪痕を愛で乗り越えようとする
芸術家たちの決意。

まさにそれは、愛と哀しみのボレロ❗️



ある母親と息子が再会するシーンは、、


実際に観て、確かめて下さい!!!





完全版は5時間あるそうだけれど、観てみたい気もする。。
Toku

Tokuの感想・評価

4.8
気になった音楽たち
Folies Bergeres/Francis Lai,Boris Bergman
Serenade Pour Sarah/Michel Legrand
Les Violons de La Mort/Francis Lai
Les Allemands a Paris/Francis Lai
Les Uns et Les Autres/Francis Lai,Pierre Barouhi
Un Parfum de Fin de La Monde/Michel Legrand,Boris Bergman
Boris et Tatiana/Francis Lai
Paris des Autres/Francis Lai,Boris Bergman
Dad and Co/Michel Legrand.Boris Bergman
Ballet Apocalypse/Francis Lai
Bolero de Ravel/Ravel
KICCO

KICCOの感想・評価

5.0
ボレロほど官能的なものは無い。

ラヴェルの強烈な音楽にベジャールの振り付け。リズムとメロディを見事に表したベジャール。そのせいでボレロで踊ろうとすると皆同じような動きになってしまうし、何をやってもベジャールのボレロにみえてしまう。

そして、ボレロはジョルジュ・ドンに限る。指の先までしなやかにしなったかと思えば力ずよく風を切る。内なる感情をフツフツと放出させる。それがボレロだ。

申し訳ないけどボレロは男じゃないと。リズムもメロディも男じゃないと意味がないんだ。


3時間かけて積み重ねられた物語がボレロで一気に放出する。
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