愛と哀しみのボレロの作品情報・感想・評価

「愛と哀しみのボレロ」に投稿された感想・評価

1930年代から80年代にかけて、アメリカ・ロシア・フランス・ドイツで2世代4家族を描く群像劇

1人2役を演じているから途中で「こいつ誰だよ!」となるけど、3時間で上手くまとまっています。完全版は5時間あるけど、観れないだろうなー…

ラストのボレロは圧巻。
mare

mareの感想・評価

4.0
テレビで見ましたが、歴史的な時代背景と併せてとてもためになったら印象があります。
JF

JFの感想・評価

4.1
母親は私にバレエを習わせたかったらしい。本作がテレビで放送されるときに無理やり観せられた。まだ私が小さい頃だ。
以降ジョルジュドンが私の中のバレエのスタンダードになった。

戦争でかなりバッドに翻弄された芸術家たち2世代4家族の物語が、劇場で演じられるバレエ「ボレロ」の前で収束する。

劇中歌、ラヴェルの「ボレロ」。この曲は麻薬だ。1928年に作られた秀逸なバレエ音楽であるとともに、私は計り知れないトランスミュージックだと思っている。心地よい2つの旋律が延々と続く。 小太鼓の限りなく小さな打撃音がする。そこに美しい管楽器のメロディが家のドアを静かにノックするようにやってきて去っていく。また違う楽器が同じメロディを奏でながらノックして帰っていく。彼らは副旋律として小太鼓やティンパニーと共にリズムを刻む。細やかな支流が次第に水量を増し大きな流れとなるように、演奏する楽器は増え音圧が増していく。もはやそれはノックとはいえないレベルだ。相変わらずメロディは同じ、よせてはかえす。もういくつの楽器がかさなっているのかわからない。大河のごとく演奏が重なったときに唯一の転調が発生する。これまでの単調な繰り返し、そして緩やかなエスカレーションの全てが伏線となる。かくして曲は急転直下、一気に劇的な終焉を迎える。聴くもの全員を叩き落とし魅了する。この曲を演奏する者は冗長した反復をキープする段階でとてつもない興奮を覚えるのではないだろうか。それまでの優雅な退屈を吹き飛ばすほど威力があるラストが用意されていることを知っているからだ。

この曲こそ本映画の構造ではないかと思っている。

背景に戦争、芸術と持ってきてはいるが、そこまで掘り下げたものになっているかといえば疑わしい。どこかで見たようなエピソードの集合体であったようにも感じられる。ただこれらがラストのジョルジュドンの神々しい舞の前段のメロディになっていることは間違いない。あえて群像劇にする。一人二役などもつかい、楽器や音を重ねるかのように人物をちりばめていく。これでもかと広げられた人間模様がラストにピンポイントに集合させられるのである。しかも物語として平坦だったものが急に抑揚を持って。

また、ジョルジュドンの踊り自体も最初は退屈に感じる人もいるのかもしれない。でもそれこそが「ボレロ」だ。反復から次第にエスカレートしていく。手のひらのかえりやつま先からかかとまでの上下だけでも情熱の塊を感じさせられる。鍛えられた体から発せられる伸びやかな躍動は演技という枠ではとてもではないがおさめきれない「芸術」そのものだ。

そう考えると先ほどに述べた本作のエピソード一つ一つにも魂があったのかもと良い意味で錯覚させてくれる。

周到に準備されたラスト。監督やスタッフはこの場面に観客全員が釘付けになるであろうことを打ち震えながら、身悶えながら映画製作したのではないだろうか。ジョルジュドンが踊るボレロをエースとして用意しているのだ。これはラヴェルのボレロを演奏する全ての者に与えられた特権と同じような気がする。

個人的にとても思い入れのある映画だけに30年ほどの空白を埋めるべく舐めるように再鑑賞させてもらった。
Marin

Marinの感想・評価

5.0
Les uns et les autres
最後のボレロのシーン、鳥肌が止まりませんでした。

描かれる芸術の強さが、命の儚さをますます際立たせるから
悲しくて悲しくて、、

音楽を奏でることのできる人間が
美しく舞うことのできる人間が
芸術に感動できる人間が

どうして戦争なんて、、。
エヴリーヌ・ブリックス美人で気になったけどあまり映画出てなさそうで残念。間延びしてるけど最後のボレロは良い。
Skyler

Skylerの感想・評価

-
数あるダンス映画の中でも、
現在でももう圧巻。
ただお話しは、ハリウッドとかわかり易いものに慣れていると少々わかりづらい💧
フランスの芸術性を堪能できない自分が情けない。
完全版に手が届く日は来るのだろうか。
otom

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4.8
歴史が交差する圧巻のボレロまで結構な長さで激動の時代をひた走る。比較的テンション上げな感じで行くので、いささか疲れるけれども、素晴らしい。傑作。
オペラ座のダンス、最終のボレロなどの力強さは、第二次大戦やその爪痕と共に生きた人々の象徴のようだった。
長くて根気が要るが、終盤に差し掛かると、ボレロの壮大さで不思議とこみ上げる達成感や昂揚があり、神聖な心地にさえなる。
saabu

saabuの感想・評価

5.0
ジョルジュ・ドンが髪を振り乱して踊るボレロは、神がかってる。
第二次世界大戦の前後を舞台に、音楽家やバレエ・ダンサーの生涯を描く。複数の同時代を生きた人々がラストのボレロのシーンで交差する構成が素晴らしい。フォリー・ベルジェールやリド、凱旋門などパリの歴史ある観光名所がいくつも登場して楽しい。ラストのジョルジュ・ドンによるボレロのシーンは圧巻。一方で、音楽家までも楽器を銃に持ち替えて出兵して行くシーンはショッキング。クロード・ルルーシュ監督による人が歴史を繰り返してしまうことへの哀しみと反戦メッセージを感じた。
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