愛と哀しみのボレロの作品情報・感想・評価

「愛と哀しみのボレロ」に投稿された感想・評価

クロード・ルルーシュ監督。原題は「les uns et les autres」(「人それぞれに」ほどの意味か)。戦争を挟んでダンサーや音楽家などの4人の人生を追い続ける一大叙事詩。それがラストシーンに向けて収斂していく。いやいや、ただ単にジョルジュ・ドンのダンスを見るだけでもいい、これは一度見ておくべし。振り付けはモーリス・ベジャール。この振り付けには、著作権のようなものがあるらしい。
ボレロがこんなにも心を震わせる音楽だったとは知らなかったですねえ。
Iman

Imanの感想・評価

4.0
超満員の大毎地下で、床に座って3時間見た映画。そのあと座ってもう一回。最後のボレロのシーン見るだけでも価値ありです。壮大な家族のお話で、最後まで飽きません。
emi

emiの感想・評価

3.0
第二次大戦から80年代までを、アメリカとヨーロッパに暮らすダンサーや音楽家などの4つの家族の物語を通して描く作品。フィナーレのコンサートで集結した彼らを見ると、冒頭のナレーションで語られたようにどの人にも興味深い物語があるのだとしみじみと感じる。
人生には2つか3つの物語しかない……


クロード・ルルーシュ監督 1981年製作
主演ジョルジュ・ドン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
明日、10月30日はクロード・ルルーシュ監督の誕生日です。珍しく前日レビュー!

クロード・ルルーシュ監督は、1937年10月30日生まれで、明日で81歳になります。昭和で言うと12年生まれで、僕の父や母と同世代なんですね。まだ存命とは!
僕は両親とも亡くしているので、81歳とか凄いなぁと思ってしまいます。生きていたら何を思い、何を言われたのかと……。



さて、「愛と哀しみのボレロ」は思い出に残る大好きな映画なんですよ。
僕は子供の頃から特撮好きで、10代の頃からは映画好きだったんですが、やっぱり娯楽作ばかりを観てたんですよね。あとは戦争映画が好きだったなぁ。
高校生になったらバイトで稼いだお金でせっせと映画館に通ったものです。
で、当時、なかなか良い劇場の企画がありまして、土曜の夜から日曜の朝にかけて、夜9時から朝8時まで、新作から旧作まで網羅した6本を夜通しで観るイベント、その名も「シネマラソン」なんてのがありました。隔月だったかなぁ……。
6本の中には自分では選ばないような作品もあり、そのおかげで、僕の映画の間口が広がったものです。

そして、ある回のシネマラソンのオープニングが、この「愛と哀しみのボレロ」だったんです。
僕は当然この作品は知らなかったし、正直、魅力が無かったんですが、確か2本目、3本目が観たいやつだったんですよね。

でも、オープニングのこの作品に打ちのめされました!
最初は全然分からなかった( ¯−¯ )フッ
構成が難しいでしょ?
まだ、高校生でしたからね。
娯楽作と戦争映画ばかり観てましたからね。
その僕が、映画を娯楽としてばかりではなく、芸術として観るようになるきっかけの作品でした。

また、ロック少年だった僕の音楽の間口も広げてくれました。「地獄の黙示録」でワーグナーに目覚めたりしてましたが、今作でシャンソンやラヴェル、ビッグバンドJAZZなんかにも出会いましたから。



そう、今作の主役は、なんと言ってもラヴェルの「ボレロ」なんですよ!

ジョセフ=モーリス・ラヴェル
1875年3月7日フランスに生まれ、パリで育ち、1937年12月28日に亡くなりました。
有名な作品としては「ダフニスとクロエ」や「展覧会の絵」なんかがありますよね。僕はクラシック音楽で、というよりはプログレバンドのエマーソンレイク&パーマー(ELP)のアルバムでラヴェルを聴きました( ˘ ˘ )ウンウン
「ダフニスとクロエ」は冨田勲さんか(^-^)


そして、「ボレロ」はこの映画で初めて知りました!
痺れましたね~!
あの、抑えた演奏、同じリズムが繰り返されながら、フルート、そしてクラリネットが流れ、その後どんどん楽器が増え徐々に盛り上がってくる。
そして、全ての楽器がひとつになる圧巻のフィナーレ!

リード文に「人生には2つか3つの物語しかない……」を選びましたが、実はこの「ボレロ」にはメロディが2つしかないんです。このボレロの2つのメロディと人生の2つの物語、クロード・ルルーシュが何故この「ボレロ」を映画のテーマに据えたか、このあたりから見えてきませんか?


また、僕はドラムっ子なので、特にスネアドラムがひたすらに叩かれる曲の展開に痺れちゃいます!わずか15分の演奏なのに、この圧倒的な高揚感といったらないですよね!
そして、それに合わされるジョルジュ・ドンの踊りに目が離せません。はぁ、たまらん( ˘ ˘ )ウンウン



舞台は1937年から1980年へと至る
4つの国、4つの家族を中心に、その家族との関わり合う人々が交差する。
1937年って、クロード・ルルーシュの生まれた年です。この映画は彼の生きてきた歴史でもあるんですよね。4つの国もルルーシュゆかりの地。だから、どれも思い入れたっぷり。

フランスはパリ
ドイツはベルリン
ロシアはモスクワ
アメリカはニューヨーク


パリに住むユダヤ人のアンヌとシモンの家族
モスクワに住むタチアナとボリスの家族
ベルリンに住むカールとマグダの家族
ニューヨークに住むジャックとスーザンの家族


全く関わりのない人々なのに、運命の糸が彼らを手繰り寄せ、そして、1981年トロカデロ広場に集う。そう、全ての楽器がひとつになる「ボレロ」のように。「ボレロ」と共に!
圧巻!
なんて凄い脚本。
その構成に舌を巻きました。



あと、映画はクロード・ルルーシュの手によるフィクションですが、登場人物にはモデルがいます。

ダンサーのルドルフ・ヌレエフ
ジョゼフィン・ベイカー
グレン・ミラー
ヘルベルト・フォン・カラヤン
エディット・ピアフ
ジュディ・ガーランド

事実と異なる部分はありますが、それらの人物を思い浮かべると、また、映画の味わいが変わってきますよね。



最後に、おまけです。
この映画のBDには付録として64ページにもわたるブックレットが付いていて、それが情報満載で素晴らしく良い内容なんですよ。
チャンスがあったら、お読みください( •̀ω•́ )و✧

あっ、ちなみに288分の完全版もありますが、あれはテレビ局からお金を得るために渋々作った作品なんで、蛇足です。観るならこっちで十分ですよ( ¯−¯ )フッ

さて、明日はクロード・ルルーシュの誕生日を祝いながら、「ボレロ」を観る、あるいは、聴くのはいかがですか?(^-^)
Yukappppi

Yukappppiの感想・評価

4.8
人物関係とか難しくて2回見て理解した。
名作中の名作。今の自分の当たり前がいかに幸せか、実感する
ikumi

ikumiの感想・評価

4.0
すごかった〜長かった〜
音楽、ダンス、映画、芸術の目的を問う、なぜやめないのかと。
癒すため、伝えるため。
自分を、他人を、国を、歴史を。
いやはや凄い映画に出会いました。約3時間の長尺に躊躇しましたが一旦観始めたらそんなに長さは感じません。ヨーロッパ映画にありがちな、やたらと長く難解なこともありません。話もわかりやすいですし面白いです。完全にハマりました。

有名なラヴェルのボレロ。この曲、ずっと同じリズムを刻みながら段々と演奏楽器が増えクライマックスを迎えます…ってこれ映画の構成にも当てはまるような。

内容は仏独米露で暮らすそれぞれの人々を第二次世界大戦の頃から半世紀に渡りパラレルに描いた人生ドラマ。人生山あり谷あり、山が愛、谷が哀しみ、まさしく"愛と哀しみのボレロ"です。邦題は的を得てますね(原題は全然違いますが)。

完全版(288分)もあります。是非観てみたい。
Hachi888

Hachi888の感想・評価

3.5
戦争を体験した語りべの方々の話をテレビや直接聞いている時に、一人一人エピソードがあるんだなと思っている時がありました。
この映画はその語りべの方々が話している内容を忠実に映画化したような感じです🙂

子供の時や若い時に戦争を体験した様子とその後おばあちゃんおじいちゃんになるまで話を続けていて、一体あの時のあの人はこの人であっているのか???
みたいな疑問があって、途中でこの人は戦争中の誰だったんだ?と思う瞬間がありました💦💦

それにしてもボレロのダンスを観られるのは大変貴重ですね✨
ベルリン、モスクワ、パリ、ニューヨークを舞台に、第2次世界大戦前から戦中、そして現在へと至る中で、芸術家たちのドラマチックな人生模様が描き出される。

なんと壮大な物語なんだろう。愛と運命と音楽、そして戦争の物語。

戦争の部分さえなければ幸せな人生だった。だけど、戦争で失ったものは大きすぎて、哀しくなった。

それぞれの出会い、可愛い恋、幸せな結婚、戦争、別れ…。幸せからどん底へ突き落とされた。

1930〜1940年代の彼らの物語はすっと胸に入ってきた。しかし、それから20年後から現代の世界が難しくて。

いったい誰が誰やらわからないし、若者たちのモヤモヤが理解出来ずに胸になかなか響いてこない。

だけど、何度も見るうちに、彼らも戦争によって運命が変わった、傷つけられたのだとわかる。彼らの物語も少しずつ入ってくる。

そして、最後の音楽祭で一堂が集う。それぞれの想いが伝わってきて感無量でした。凄かった。
>|