だいご

動く馬のだいごのレビュー・感想・評価

動く馬(1878年製作の映画)
3.5
映画史の本を少しでも読んでみると大抵エティエンヌ=ジュール・マレーの写真銃や本作マイブリッジの『動く馬』の記述から始まる。
何世代にもわたって人々は馬が疾走するのを見てきたし、馬での狩りや戦争を行ってきた。ところが本当はどういう足運びで走っているかには注意を向けなかった。例えば19世紀の大画家テオドールジュリコーの描いた有名なエプソム競馬の絵なんかまさにそうで、いかにも人間が自然な、と思うような走り方をしていなかった。
ただ正確に描けばいいかといえばそうでなくて、マイブリッジの発見した新発見を生かした絵に対して人々は不平を口にした。何か違うと。これはゴンブリッチが本に書いていた話。映画でも別段真実や確からしいものにこだわる必要はない。面白ければ。
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