幽斎

イグジット14の幽斎のレビュー・感想・評価

イグジット14(2020年製作の映画)
3.0
C級スリラー(ホラー)をレビューする、Scavengerシリーズ第18界。原題「Exit 14」読んで字が如し、ハイウェイ14番出口で道に迷うので偽りでは無い。当たりを出したスカベンジャーですが、本来の趣旨に戻りました(笑)。AmazonPrimeVideoで0円鑑賞。

アマプラ謎映画なので制作は意外と古い2016年。一見すると映画大学校の卒業制作かと思える超低予算たが、何が凄いって本作は「Devil's Doors」と言うタイトルで劇場公開された事実に驚愕。Filmarksの製作年は2020年と有るが、ソレはタイトル変更後の話。配信映画ではロンダリングは日常茶飯事なので、目くじらを立ててもしょうがない。

Amazonは映画の少なさを補う為、配信元TWAトランスワールドアソシエイツに「クソでも何で良いから月10本は持って来い!」ケツを叩いてるとしか思えない。無理難題を言われるTWAも、ジャケ写で壮大にネタバレしてるが、Official Facebookを見たら全く同じ。そのままDVDに為ってた(笑)。プロットもホラー映画と云うよりも日本の怪談話にセンテンスは近く、寧ろ古典の領域であくびも出ない。

本作はJohn Schneider、昔から良い感じのイケオジだが、彼が出演して資金も出した実質的な自主制作映画。有名な映画と云えば「キャノンボール/新しき挑戦者たち」父親世代まで遡るが、TVドラマには結構頻繁にゲスト出演してるので「どっかで見た事有る刑事役だな」位の認知度は有ると思う。ソノ彼の人脈を生かしたのがTom Sizemore。一応ハリウッド・スターで代表作は「プライベート・ライアン」「ブラックホーク・ダウン」。

似たタイプと言えばMichael Madsen、彼の方がランクは上かな。B級映画御用達俳優だが、最近ではアカデミー助演男優賞にノミネートされた事も有るEric Robertsも常連の仲間入りで、スカベンジャー御三家で差し支え無かろう。監督も脚本も「お前誰だよ」レベル、作品のクオリティは推して知るべし。だが、待ち草臥れた頃に表れるJohn SchneiderとTom Sizemoreが対峙するシーンは、役者が揃うとはコウ言う事かと思える、流石の存在感。なら若手4人は要らなかった?(笑)。

話変わって「デストイレ」ご存じですか?。アメリカでDVDスルーされた作品ですが、大手の販売店で2018年ワーストに選ばれた、タイトル通りのクソ映画(笑)。実は本作を観て「デストイレ」が作られた、と言う噂が有る位、本作にはホラーとは関係ない意味不明なトイレシーンが実に多い。若者を生贄に捧げるとか、女の子を母親の代わりに拠り所にするとか、観客はソッチをもっと見たいのに。クソ野郎が汚いトイレで〇ンチを垂れるシーンをノーカットで流すシーンが一番怖い(真顔)。〇ボを吐くシーンも有るので、本作を観ながらボンカレーを食べる事だけは、全くお薦めしない。

アマプラのクソ映画の中では平均点なので、我こそはと言う強者には暇潰しに為るかも。
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