ゴジラ-1.0のふかぽんのネタバレレビュー・内容・結末

正直-2.5ぐらいだった。
人間ドラマパートが呆れるほど面白くなかった。とにかく誰もがちょっとしたことで大声で喚く。邦画あるあるのダメなところが恥ずかしげもなくお出しされて、やれやれと目を閉じていたくなった。実際閉じてた。これも邦画あるあるなのだが、セリフで全部心情も状況も説明してしまうから音声だけでだいたい全部ストーリーが分かるのである。


ゴジラが出て街を破壊するシーンはそりゃ見ごたえがある。映画館の大画面と音響でよく映えてるし鳥肌がたった。
でも、ゴジラの破壊シーンはほぼ全部予告で流されていたものだった。
映画館で見て新規性のあるシーンと言えば、ジュラシックパークのT-REXみたいなゴジラと田園風景を歩くゴジラと海神作戦中の海の中のゴジラだろうか。
どれも破壊のシーンではなく少し物足りない。
予告のインパクトを超えるシーンがあってほしかった。
ゴジラが巨大化していくメカニズムとかも特に説明しないのかと思った。


正直余計な人間ドラマを見なくて良い分予告のほうが面白かったとさえ思えた。


エレン・イェーガー化する神木君。都合好く死んだかとおもいきや都合よく五体満足で生きてる浜辺美波。お涙頂戴要因の子供、何で生計を立てているか謎の子守安藤サクラ、何回も「やったか？！」っていう佐々木蔵之介。学者と言う割にはゴジラの調査をしてる素振りがあまりない吉岡秀隆。

ネットでも公開前から冗談めかして言われていたが「ゴジ泣き」のキャッチコピーがついてもおかしくはないなと思う感じのチープな邦画だった…
怪獣映画に人間ドラマはいらないとまでは思わないが、せめて、もうちょい共感できてアホだな〜とは思わない感じのクレバー人間たちを出して欲しい。そんな大声出さなくても聞こえてるよ。

戦後の設定もあまり生かされていない気がした。やっとの思いで復興したのにゴジラにめちゃくちゃに破壊される絶望感をもっと感じたかったのだが、途中から敗戦した男たちの消化試合としてゴジラが利用されてる感のほうが強かった。もっと市井の人の生活とか復興の苦労とかその辺の描写に力入れてほしかった。
戦後の人々のドラマを描きたいってよりか、実在の戦闘機出したかったんだな…という感じ。

帰ったらシン・ゴジラとKOM見直そうと思った。