あおみどろ

ゴジラ-1.0のあおみどろのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.5
こ………こりゃー「恐怖」ですわ………まさか初代ゴジラを超える恐怖のゴジラが現れるとは………

50mという比較的スモールサイズなゴジラだが、それ故に現実的な怖さが引き立っているし人類を蹂躙するには十分すぎる大きさである為作中での無敵っぷりと来たらもうヤバい。更に何がやべーってゴジラがつえーの何の。『シン・ゴジラ』に遠くとも及ばない「ぼく(山崎貴)がかんがえたさいきょうのごじら」。ただただ塵芥同然に蹴散らされるのが我々人類の運命だというのか。全くもってその通りだが。

語りに語り尽くせない圧倒的恐怖のゴジラ、その反面必死に「生」にしがみつく作中人物たちが織り成す人間ドラマは反戦という意味合いも込めて感動的に仕上がっていた………というのはあくまでも表面的なであり、その実はやはり「絶望」「死」に埋め尽くされた圧倒的「マイナス」な『ゴジラ』なのだと再確認。どーゆーこっちゃという人はラストに御注目………

水爆大怪獣がこの世に解き放たれて既に70年。そんな年に制作された今作はもしかすると従来のシリーズの総集編的な作りなのかなぁと思ったり。初代『ゴジラ』のオマージュ含め、どこか今までのシリーズの影を感じたり感じなかったり。

兎にも角にも、私は「日本のゴジラはここまでやれるんだ!!」ということにただただ感動するのみであります。『シン・ゴジラ』じゃまだまだ終わらないよ国産ゴジラ。見ていやがれレジェンダリー、という山崎貴の宣戦布告をひしひしと感じるのでありました。
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