かんじ

ゴジラ-1.0のかんじのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0
ゴジラ版『罪と罰』
自分の戦争を終わらせる為に、ゴジラと戦う男の話。

ゴジラは原水爆の象徴だが、本作では戦争そのものの象徴として表現している。ゴジラを倒さない限り戦争は終わらない。

神木隆之介の心身喪失状態の演技が、戦争の非人道性を表現している。

今年の米アカデミー賞はオッペンハイマーが主要部門を獲得するだろうが、外国映画部門は本作が獲って欲しい。

ある意味、ハリウッドでは作れない、日本が誇れるゴジラ映画。 

海の力でゴジラを倒すとなるとJ.キャメロンも観るのではなかろうか。

ネタバレになるから詳細は書かないが、観ていて思い出した映画を言うと、ジュラシックパーク、ジョーズ、ダンケルク、スターリングラード、クライマーズハイ、永遠の0、そして進撃の巨人(ゴジラが街を破壊するシーンが超大型巨人に見えてしまうのは自分だけ?)

ミッションインポッシブル.デッドレコニングを想起した方も多いと思うが、監督曰く、これは偶然同じシーンになったらしく、プロデューサーと一緒に劇場で確認して冷や汗をかいたらしい。(個人的には、どちらもスピルバーグのロストワールドが本家元ネタだと思うが)

あと、アキコのシーンだが、まだ言葉が通じない子役をどう演技指導したのだろう?
監督的にはゴジラよりアキコのシーンを撮る方が大変だったんじゃなかろうかw
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