SHOCKER戦闘員の映画日和

ゴジラ-1.0のSHOCKER戦闘員の映画日和のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.2
2023.11.03
珍しく上映初日にチケットをGETできたのでゴジラソフビを片手にさっそく鑑賞して参りました。
白組×山崎監督という事で予告編を拝見した時からVFXの凄まじさは伝わって来たものの、時代設定は1954年初代
「ゴジラ」からさらに遡る戦後間もない日本が舞台という事で武装面や限られた兵力でどのようにゴジラという災害を食い止め、攻略していくのか?という点はずっと気になっていたので、そういった点も踏まえて非常に感動しました。

ゴジラの骨格や全体的なシルエットは何処となくミレニアムシリーズのような面影も残しつつも背景や人物はがっつり昭和という構図がまた良い意味で歪さもあるけど変に尖り過ぎず時代設定に馴染ませている辺りがまた素敵でした!

ここ数年はシン・ゴジラのような変異する個体であったりハリウッドへ渡米する事も多かった怪獣王ですが、やはり根源は-万物の頂点-であり神である事を本作を通して改めて突き付けられます。

こうしてまた現代へ至るまでにもゴジラのように圧倒的に抗えない理不尽な暴力は確かに存在しますし、
その暴力がいざ自分の身に降り掛かって来た時、果たして自分ならどのような決断を取るのか?
という点においても現実で直撃している災害やパンデミックと非常にリンクする部分もあり、その度に我々はどうか夢であってほしい。という反面、これは紛れもなく-現実-なのである。
という壁に直面しながらこの先の時代を生き抜くのだろうなと思います。

本作「-1.0」というタイトルだけでも鑑賞された人の数だけ様々な考察と思うので、本当に素晴らしい一本でした!