マスターカシオン

ゴジラ-1.0のマスターカシオンのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.3
『続・三丁目の夕日』で初のフルCGゴジラが登場してから16年
ついに山崎監督のゴジラが咆哮する。

ネットではゴジ泣きだ、ドラクエだとイジられてたが
ゴジラヲタク達は、山崎監督自身がゴジラヲタクなのを知ってたし、ゴジラ・ザ・ライドも素晴らしかったのを知ってるから、信じてたし感謝してると思う。

そんな今作
『ジュラシックパーク』であり
『ジョーズ』であり
『シンドラーのリスト』であり
『スター・ウォーズ』であり
『トップガン・マーヴェリック』だった。

山崎監督はスピルバーグ作品と
スター・ウォーズが大好きで
白組とVFXを極めたのもあって
邦画最高クラスの映像になってる。

レジェゴジの予算が150億以上なのに対し、今回の予算は20億以下だからホントに凄い。

佐藤直紀さんの音楽も
安定で素晴らしい。

るろ剣、三丁目、永遠の0、
本能寺ホテル、アルキメデス、
龍馬伝…等々

この人、和楽器を使わず
昔の日本を表現できる天才だよね。

少し否定的な意見としては
PG12にして、もっと怖いゴジラにしても良かった気もする。
個人的に『ゴジラ-1.0』に求めてたのは『シン・ゴジラ』を越える恐怖だったのだが

今作はゴジラより戦争の怖さが勝つ。実際に登場人物がそういうセリフを言ってるし…
反戦がテーマなのは素晴らしいし、反戦の映画だからこれが正解なのは分かってるんだけど

『シン・ゴジラ』が
3.11のメタファーとしてゴジラを使ってるのに対し
『ゴジラ-1.0』ではゴジラを使って反戦のメタファーとしてるから
仕方ないっちゃ仕方ない。
反戦映画としては120点
ゴジラ映画としては100点って感じ

ゴジラ細胞で死なない、何度でも蘇る恐怖エンドも大好物だし最高なんだけど、恐怖エンドは『シン・ゴジラ』でゴジラが人類に進化するオチをやっちゃってるから
ある意味被ったのは勿体ないな…と

ドルビーシネマで観賞。