梅酒わいん

ゴジラ-1.0の梅酒わいんのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.6
現状視聴した中ではゴジラ映画最高傑作。


普段は要らないとされているゴジラにおける人間ドラマが、今回は恐ろしいほど丁寧。
主人公の視点からゴジラに対する感情がシーンごとに変わっていき恐怖や復讐心以外の様々な感情を突きつけてくる。
主人公達の苦しすぎる境遇から時間を積み重ね、戦いから時が過ぎて薄れてきてこのまま幸せになってくれ⋯⋯となった時にゴジラに全てを崩される絶望感。
前半の各シーンの細かいシーンにも後半への伏線が折り込められており、狂った感情的な行動への説得力は今までにないほど丁寧です。
主演の神木隆之介の演技も素晴らしい。
あんなにも美しくかつ悲しく空を飛ぶ戦闘機を見れるとは思いませんでした。
最後は少しご都合主義的エンドな気はしましたが、あれでいいんだよあれで。

難点は素人目線ですらちょっとアレ?と思う科学的・軍事的なあれこれがありえそうなのが気になってしまった気はします。
梅酒わいん

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