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ゴジラ-1.0のdのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
1.0
○・・・ VFX、キャストの演技
× ・・・ 山﨑貴、脚本

ゴジラの造形、演出はよかったがやはり山崎貴作品は悉く性に合わない。

①舞台設計
既存のコンテンツを映画化しぶち壊す山崎監督。3D版ドラえもん、ドラクエetc…
上記までいかないがゴジラも被害者かな。
過去作で評判のいいオールウェイズなどの戦後モノとゴジラというコンテンツのマッシュアップ。
正直、この題材でしかエモーショナルを生み出せないんだなぁと感じた。
今回もゴジラに立ち向かう人々ってよりは「ゴジラという脅威から復興する戦後の人々」のニュアンスが強いかも。


②モロバレの泣かせ演出
制作発表の段階から散々「ゴジ泣き」と揶揄された本作だがやはり前評判通りの結果。
死んだかと思えばご都合主義の復活ばかりで辟易。
"生きて抗え"というコピーに対し、刺し違えてでも…!という主人公の行動に疑問符が湧く。しかも自分で生きる道を見出すのではなく「生かして」貰ってるのがまた…
シンゴジになかったヒューマンドラマ展開が「ある」のは良いが「上手い」とは到底言えない。

③チグハグな設定/脚本
戦後の歴史に明るくないので杞憂というか勘違いかもだけど、45年の段階で「ジリ貧」や「ペア」という言葉や、アキコが書く色鉛筆などあったんですかね…?
日本史通ってなかった&僕の年齢層もあり戦争/戦後カルチャーにもっと詳しければ、このノイズが消えるかもっと大きくなるか変わったかも…

さらに敷島達が船上でゴジラと邂逅するシーン、4人しかいないのに鐘ガンガン鳴らして起こすか?ゴジラに標的にされるリスクの方でかくない??
などの違和感を所々感じながら何とか見た。

ゴジラ自体は、正直シンゴジラしか見れてないのであの過去作の設定が!とかはまだわからんのでアレだが、終盤から泣かせにくる内容/展開も読めちゃったしため息吐いちゃった。

まぁお家芸のVFXだけは途轍もなく綺麗でしたが、コンテンツを悉く破壊するゴジラ監督だなぁという印象は変わらず。
もう山崎貴は映画控えてくれ…
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