勿忘草

ゴジラ-1.0の勿忘草のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
5.0
娯楽怪獣映画ではなく、ゴジラを大東亜戦争と照らし合わせ、戦後の日本と現代の日本が持つ共通する問題定義を起こし、何を成すべきなのかという本質を様々な人物像から様々な角度で語りかけてくれる映画だったと思います。
1945年、世界に屈した日本が少しづつ這い上がっていく様で、戦争を体験した大人達は未だに終わらない戦争を引きづっているが、これは今でもそうなのである。
今では戦争を忘れ、平和ボケしてしまった日本への警告のようだ。
大切な人を守り、未来へ導くための戦があり、今でも続いているのなら、それを断ち切るのはいつの時代でも我々なのだと言う事を思い起こさせてくれる。
登場人物はゴジラを超えることで戦争を終えることが出来たが、まだ終止符が見えない占領国日本が抱える問題は正しく「ゴジラ」なのだと思う。
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