るんちゃかビィト

ゴジラ-1.0のるんちゃかビィトのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラって、日本人が戦争を理不尽なものだったと捉え直すというか「死に直し」のために必要だったんだなと思った。
あと、生きていることって本質として(?)ずるいことなんだなと思った。


ただ脚本が〜!
ちょいちょい「なんでこんなことするの?!」とか「そんなこと言う?!」ってのがあった。
特に嫌だったのが、ミズシマが連れてってください! って言うときにアキツが「お前たちが日本の未来を〜」みたいなことを喋るところ。あれはあんなにハッキリ言葉にして、かつ独り言にしちゃうと、なんというか「風味が消し飛ぶ」感覚があった。
あと、シキシマがタチバナを呼ぼうと頑張っているときに「もう少しでメッセージが届くはず」という台詞。「メッセージ」? 1947年に、特攻隊の生き残りがスッと自然に言う? というのもそうだけど、あんないいところでその語の選択……?


こういう「うわっやめてよ」みたいなのが何発かあったことに引っ掛かりつつも、全体としてとてもありがたかった。
シキシマの行動がちぐはぐだという批判もあるけど、ちぐはぐでいいというかちぐはぐであることが大事なんじゃないかな〜と思った。安藤サクラ演じる隣のおばさんだってちぐはぐだし、なんなら時代とか社会とかがあの頃はとんでもなくちぐはぐだったんだろうと思う。そう考えると「メッセージ」もいいのか……?

もう一回観たい!


追記
ぜんぜんハッピーエンドじゃなくない?!?!?!