ゴジ泣きした。ドラ泣きは出来なかったけどゴジ泣き出来たよ...山崎監督...。
人間ドラマ部分も没入でき、神木くん演じる敷島の心情の変化と成長をゴジラとの対峙に重ねてるところとか、違和感なくて脚本の巧みさを感じた。戦時下を生き延びた人達を中心に『なぜ戦うのか』というテーマ。それの回答が意地悪な言い方をすれば、『ありがち』なんだけど、今作はなによりも響いた。ドラマパートとゴジラパートのテンションが上手く地続きになってるからか、ずっと映画にライドさせてくれてて、2時間ずっと面白かった。
ゴジラパートはいわずもがな素晴らしい。シンゴジが未曾有の災害のような描き方だったのに対し、今作のマイゴジは『人間に明確に悪意を持って殺しに来てる』感が強く、こ、怖い...!!!普通にめっちゃ怖い！VFXも凄いクオリティで前寄りの座席だった事もあり、IMAXでゴジラを見上げる感じだったの超良かった。熱戦描写のギミック最高。
ゴジラでジョーズやるとは思わなんだ。山崎監督のスピルバーグリスペクト味を感じる。ハリウッド映画に負けない映像を作りたいという気概を感じるし、負けてないと思う。
キャストは特に神木隆之介、浜辺美波、安藤サクラが特に良かった。神木くんの鬼気迫る演技は元々同世代で中学生辺りからTVで彼に親近感を抱いてものとして、『いや、昔からもちろん演技上手いとは思ってたけど、今作は新境地では...?!』と思わせるような迫力。感嘆しました。
音楽もゴジラのテーマはもちろん、Resolutionって曲がとても良い。絶望感もありながら、それに抗う人間の意地を魅せるような曲調、グッとくる。
あと2回くらいは劇場で観たい...。傑作でした。
