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ゴジラ-1.0のSSDDのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.2
◼︎概要
終戦し敗北に期す日本は、復興へと人々が活力を出し始めていた。そんな中、終戦間際から観測されていた巨大生物が出現、戦後まもない状態で日本海域でアメリカの戦艦などを駆逐し始めた…。

◼︎感想(ネタバレなし)
なんの予備知識もなく観るため、流れるTLにもいいねだけさせて頂いておりました。ようやく皆様のレビューをゆっくり拝見してできます。

ロングラン及びアメリカでの興行収入が伸びているという情報から、これは劇場で観に行く必要があると思い、足を運びましたが正解。

やはり音楽や効果音が映像に与える相乗効果の大きさを感じられる素晴らしいコンテンツでした。あの音楽が始まれば自然と高揚し高鳴る鼓動の中、素晴らしい造形のVFXの化け物が無慈悲に動く姿を観るのは素晴らしい体験でした。そしてあの独特の鳴き声が響けば畏怖を植え付けられる瞬間がたまりませんでした。

ストーリーについては敗戦国日本という国だからこそ作り上げた重厚なストーリー。
カタルシスも激しく没入感が強い。
多くはネタバレなしには語れませんがシン・ゴジラとは違ったIF日本で過去にこの災害が起きたらという内容は素晴らしい。

東宝のキラーコンテンツであるゴジラはまさに東の宝。数多の作品で死にまた復活する様は地震大国でもある日本のようで、邦画もまだやれるのだと威信が見えました。











◼︎感想(ネタバレあり)
・俺の中の戦争が終わらない
序盤から特攻を拒否した主人公のその後が続き、ゴジラという戦争の怨霊のような存在と主人公がどのように絡んでいくのかなと少し冗長的じゃないかと思えた生活についても、しっかりとカタルシスを強くするために必要だったと観終えた後では思えます。
戦争が終わっていないという表現は数多ありますが、のりこが自己を犠牲にしてまで救った後の敷島が真に戦争が終わらなかったのだなと思わせるシーンでした。

・脱出装置は読めたがヒロイン…
最新機影のプロトタイプに乗せられるのは通常エース級パイロットなので脱出装置があることは読めましたが、まさかのりこが生きているのは少しご都合過ぎやしないかと思いましたが、戦争に蝕まれた敷島というキャラクターを救われる最期に納得できました。

・蘇生するゴジラ
何度シリーズや作品の中で終わっても新たな魅力的なコンテンツとして新たなクリエイター達に命を吹き込まれるゴジラ。
昔の子供向けのパニック映画から、進化し続ける究極生命体は今後も新たに感動を生み出してくれるのが楽しみです。
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