葵

ゴジラ-1.0の葵のレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.6
今まで1番泣いた映画。5回涙が頬を伝ったのは覚えてるけどそれ以降と視界が滲んだ回数は覚えてない。この映画からは愛と生の2つの要素が大きかったと思う。
戦後という舞台で主人公含む生きながらえた兵士達が生き残ってしまったという自責の念に囚われる。仲間が沢山死んだから自分も死ななくてはならないという呪いについての事柄が度々出てきて、最終決戦前に博士が、命は粗末にするものでは無い。と誰もそれまで吐露出来なかった正論で優しく諭す所でも涙を流した記憶がある。本来それは正しいことなのだが当時の日本政府が植え付けた思想には背くもので戦後の異常さを理解している現代からの視点で作られるものだからこそのセリフだとおもう。
個人的に1番好きな人物は澄子さんで、自分が持つ憤りをぶつけたり、自己犠牲による慈悲は捨てきれなかったりと1番「人間」だなと、当たり前だが感じた。
最初の方は邦画特有の臭い演技でゴジラを見たことがない僕はどうせゴジラってだけでもてはやしてるんだろうなと思い想定通りと思ったが、臭いのは序盤だけでどんどん映画自体が洗練されていったように感じる。中盤頃からは涙が溢れすぎていて、いい意味で大裏切りを食らった。
サブスク解禁されてしまうと皆最初で見るのを辞めてしまうかもしれない。だが、それは非常に勿体ないので映画館で見て欲しい作品ナンバー1だ。自分は友人に連れられIMAXで見たが、ゴジラの迫力、恐怖、いやもはや畏敬という程にゴジラを感じることができ非常に良い選択をしてくれたと思う。観ないと勿体ないと言える作品では間違いなくあると思う。
これ以外にも良い所や好きな展開等があるが、
それ等を全て書いてしまうと論文になってしまうので割愛する。書き殴ったので拙く、粗い文で申し訳ない。結論ただ、良い映画だった。
葵