このレビューはネタバレを含みます
主人公が島に着陸するファーストシーンから
ぁあ、こういう設定だったのかと
最近知覧特攻平和会館を訪れていた自分は
少し覚悟して見始めた。
そこで学んだ想いが
作中の台詞の随所にあった。
そして あの機体の色や
剥き出しのエンジン…
機内から本土の集落を見下ろし
決意新たにゴジラの元へ向かうシーン…
〈ゴジラの目、敷島の目〉
特に物語中盤までの主人公の苦しむ様は
目がギョロギョロっとして恐ろしかった。
サバイバーズギルト、
ゴジラに遭遇した恐怖体験。
それらと共存するアンバランスな人間像を表していた。
〈音〉
チェロやバス低くて重い管楽器の音がガシガシと揺さぶってきて緊張を高まらせる。
ゴジラに突っ込んだ
金属の機体が潰れるリアルな音!
こんな感じなのかと!
あの音が予想外だったのは
SF映画のお決まりは体内に入り込んで爆破というイメージなので
口止まりのクラッシュ音は新鮮に感じた。
澄んだ音の次に気づくのは
大破した機体と曇天にさす光