『ゴジラ－1.0』（2023）
戦争により、先進国から「無」の状況に陥ってしまった日本。だがそこへゴジラが現れ、日本を「無」から「マイナス」の状況へとさらに落とし込んでいく。(映画.comより引用)
遅れてこのタイミングでの鑑賞。
まずはアカデミー賞の視覚効果賞、そして日本アカデミーの数々の受賞がめでたい。
正直まさかここまで行くとは思っていなかった、、
澄子の心までダメージを受けている方をはじめ、戦後の描き方が平和慣れしている現代の私にとっては、ハッとする所も幾つかありました。ただの視覚効果頑張ったね作品ではなく脚本もスマートだったと素直に思いました。
音楽は佐藤直紀さん(コードブルーが有名かな?)と、元祖ゴジラのテーマ曲の故・伊福部昭。最初銀座で浜辺美波(典子)を襲った時にはテーマの片鱗しか見えずもどかしかったですが、最後の作戦実行のシーンであのテーマが流れた時の「待ってました」感を味わうためにもう一回見たい。名曲ですね。
あのテーマは変拍子というのが特徴です。聞き流していると意外とわからないかも。(城本クリニックほどではない)
替え歌と()を拍数で表現すると、「ゴジラ(2) ゴジラ(2) ゴジラがやってきた(5)」です。この5が特徴で突然奇数がやってくるので引っかかります、そこにゴジラの不気味さや怖さが表現されていると考えます。
と書いていて思いましたが、本作のゴジラだいぶ怖かったですよね。今までのゴジラでいちばん怖かった… トラウマになるキッズもいたのではないのかな。
映画館で見る良さを実感できた作品。
2024-171
