SAKI

ソフト/クワイエットのSAKIのネタバレレビュー・内容・結末

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

大体予想通りの胸糞系映画でした。
「ファニーゲーム」の加害者視点のような。
ラストシーンで少し救いあり。

白人至上主義と言いながら、その白人の中でもマージョリーを見下す描写がある主人公。
美人で頭も良くてパートナーもいるが不妊という悩みがあり、その焦りや不満を理不尽にぶつける相手を見つけ、取り巻きを引き連れて攻撃する。

彼女は望み通り優れた白人のみの集団で生活したとしても、きっと新たな攻撃対象を見つけ気分次第で同じようなことを繰り返すことでしょう。

ジェフのことや湖畔のいい家に住んでいることなど、個人的な恨みや妬みを差別意識にすり替えて他を焚き付け、実際に手を下したのは優等生の私じゃなく不良のレスリーです、ってスクールカーストの中のイジメでもよくありそうな展開。
しかも前科持ちなレスリーは犯罪に手を染めることになんの躊躇もなく、一番肝が据わっているゆえに最悪の場面でエミリーとその場を支配してしまう。

悪いことしてないのに理不尽に追い詰められる主人公目線で観る映画が多い中で、悪いことしかしてない上に証拠隠滅に必死な犯人目線に無理やり付き合わされるワンカットは悪い夢を見ているようで精神的にハード。

被害者の飼ってるペットが無惨に殺されるのは胸糞映画の定番。
と思いきや、加害者が被害者のペットの犬をかわいいと撫で回して安全な場所に避難させてたのが一番びっくりした。
なのでペット残酷描写が苦手な人も大丈夫な映画です。胸糞だけど。
SAKI

SAKI