どうにもこうにも胸糞映画が見たい。そう思って探し当てた本作。全編ワンカットで繰り広げられる眼前の事件。差別主義者が転がり落ちていく様を痛快に思ってもいいはずが、カット割りが一切ないことで自分もこの事件の加害者側としてその場にいるような、気持ちにさせられる。逃げることを許されない、お前も共犯やぞという感覚が非常〜〜〜に不快だった(褒め言葉)。
また、この手の作品は音楽も一切ないことも多いが、今作は音響がポイントポイントで効果的に使われているのも印象に残った。
最初リーダーとして振る舞っていたエミリーが、アジテーターかつ暴力装置である、刑務所帰りのレスリーに飲み込まれ、どんどん思考力を失っていく様は特にリアルさを感じた。マヨネーズぐっちゃぐちゃ。
