かすん

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のかすんのレビュー・感想・評価

4.5
コナン映画26作目

今作は灰原哀と黒の組織がメイン。
灰原が黒の組織に誘拐されるという踏み込んだ内容でいつもより緊張感増し。

灰原メインとあって彼女から名言がたくさん。直美・アルジェントへの激を飛ばすシーンはもちろん、コナンに対して「どうして・・・どうして・・・あなたはいつも・・・そんな顔ができるのよ・・・」がすごい。

確かに今まで主人公だからとある意味当たり前にみてきた彼の行動力、精神力は思い返せば並々ならぬものであり、推理ものとして頭の良さが主人公としては大事な要素なのだけど彼はだいたい考える前に体が動く。小学生の体という不利要素にも関わらず果敢に最前線に飛び出しなんとかしてみせるのだ。今まで見過ごしてきたコナンのカッコよさであり最大の魅力なのだと気づかせてもらった。

極めつけは最後の灰原と蘭のやりとり。正ヒロインは蘭なのであってそれはコナンの態度を見ても揺るがない事実であり、それを近い距離で接しているがゆえに痛いほどそのことが分かる灰原の「負けヒロイン」としての哀愁と美しさが爆発した最高の締めくくりであった。その前の水面に上がってく途中のキスのくだり云々は青いなあと思っていたが最後のシーンへの布石だったのね。

その他の人の感想。
裏ヒロインはキール。かなりの部分で功労者。もっとポスターを目立つ位置にしてあげてもいいのでは。
わりをくったのはコルン。エンドロールでさらっと触れられてたけど雑に株を下げられかわいそう。
パシフィックブイ技術者の声優が豪華だ。