信号無視

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)の信号無視のレビュー・感想・評価

1.7
2023年 8月23日 映画館にて鑑賞

 初っ端から、全世界の監視カメラ映像をICPOが共有できるシステムが無批判に登場したため、「この世界には法哲学者と倫理学者はいないのかよ」と気になってしかたなかった(実際、システムの開発者自身が悪用しているし)。大屋雄裕が推進しそうな世界観。

 その後も、たかだか高校の空手の全国大会(?)に入賞しているだけなのに、007ばりの機動力でホテルから飛び降りる蘭とか、もはや一個師団レベルの火力を右足に備えたコナン君とか、ツッコミが止まらなかった。

 ただ一番悲しいのは、こうやってどうでもいい些細な揚げ足をとって斜に構えた態度を取らざるを得ない僕の在り方だ。コナンのファンじゃなくても、きっともっと楽しんで映画を観れる人はいるんだろうな。

 スピッツの主題歌は文句なしに美しかった。あまり歌に対して美しいと感じることはないのだけど、これは「素晴らしい」とか「いい」といった感想よりも「美しい」という形容が先に出てきた。
信号無視

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