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水は海に向かって流れるのtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

このストーリーが好き。

怒りが自己表現になるのはとても辛い話しだが、

血は争えないのと、水は低く大海に向かってしか流れることが出来なくて、抗ってもせいぜい蛇行するくらい。

親や親の愛を失って、切なく思うのも、何とも思わないのも、人の自由と勝手。

ただ、怒りも愛の裏返しで、ぶつけようの無い世界も、ぶつかる相手が有ってこそ。

シーンにあった通り、100年後には、誰も居ない。
憎しみも愛情も、面白いことも、辛かったことも、生きた証も、何にも、何にも無い。

だからこそ、人は限られた世界で、不器用にポンコツでどう生きるか?
どう働いて、カネを得て、何を誰と美味いもん喰って、何を呑んではしゃいだり、くだまいたりして、生きていくのさ。

今の幸せは、誰かの不幸せの裏側なのかも知れないね。
それでも人は死ぬまで、この人生を生きていかなきゃなんない。

そんな人生の一部を、ドギーバッグに詰め込んで、お持ち帰りが出来たなら、それはきっと幸いである。

ドボルザークの新世界が胸に刺さる。

報われない全ての愛と哀しみを背負っても、他人には幸せに生きていて欲しいと願える人として、生きていられたらいいなぁ。

お勧めします。
^ - ^)ノ
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