是枝監督が伝えたかったのは脚本の最初にも書いていたように「世界は生まれ変われるか」ということだと思う。観た。傑作。
作品に登場する人物をみていると誰が「怪物」なのかすなわち誰が知らぬうちに誰かを傷つけてしまっているのではないか。という自己の見知らぬうちの加害性を描いているのかなと感じた。
だが咀嚼していくとそれだけでなく、観ている我々に一面を見ているだけでは、一面に捉えられているだけでは本質を見抜くことはできず、誰かを「怪物」としてみてしまういったメッセージを伝えてくる。
この物語の中で完結するかと思っていた「怪物だーれだ」と言うセリフが急に自分達に向けて発せられたように感じた。まるで3D体験してるかのような。。
「それぞれが自己の真実を信じながら生きていて、そのはざまに得体の知れないものが浮かんでしまう。それぞれの見ている“怪物”が違う。
今はすぐに『答え』を求める時代。安易に答えを出したふりもする。この映画は答えを出さずに開かれているのが良さ。」
それぞれの役者の演技も素晴らしく、特にこの映画は瑛太と田中裕子が輝いていた
映画を観る前までは降っていた大雨が、観終わると止んでいて奇跡かと思った。。初日に観れて良かった。