3つの視点から見る物語。
母親から見える先生。子供から見える先生。先生から見る子供。同僚。
子供から見る母親、子供から見る世間、世の中。
怪物は誰？
怪物は、感情。感情ですらないなにか。
誰の中にも抱え込んでいる思い、嫉妬、愛、嘘、願望、軋轢、秘密。
1つ目の視点では、加害者だったものが、別の角度からすると、被害者で、小さな子供だったものが案外大人で。
隠していた思いや行動はとき明かされて辻褄があってくると、なんて私たちは一方方向からしか見てなかったんだ と思い知らされる。
3つ目の話(視点と言うよりは) 。なんて坂元さんは幼いこの子らの気持ちが、揺らぎが分かるのだろう。この繊細で思いもよらない心のひだをどうして想像出来るのか？想像と言うより、今まさにその心を持っているんじゃないかと、そのピュアさに驚く。
坂本龍一さんの音楽が、最初はBGMだったんだけど、最後の最後に雄弁に2人の少年を包み込み、暖かくその未来を見守ってるように思えた。
