レソ

怪物のレソのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.5
【2023年18本目】
面白かったし、「良い作品を見た」っていう感想になる。

各登場人物に対して、「かわいそう」「イライラする」とか感情移入できたので、それだけみんな演技が上手いということ。子役もすごかった。

一つの事実に対して、親目線、教師目線、子目線で話が進んでいくから、「さっきはこのキャラムカついたのに、今ではかわいそう、そういうことだったのね…」みたいに登場人物に対しての思いも変わってくる。
事実の一部を切り取って、そこだけの印象で良いものもしくは悪いもの扱いされることは現実でもあると思うけど、誰にとっても良いっていうことは基本的になくて絶対に犠牲とかが付きまとうんだなと思った。
それがこの映画で言う、「怪物」ってことなのかな。

解釈に悩む場面もあるけど、人によって考え方が違うっていうのはこの映画の登場人物たちがまさにそうだったから、この映画に対する感想・考察っていうのも人それぞれでいいんだと思う。それはどれも正解で、どれも間違いでもあると思う。

エンドクレジットに名前が載ってた産業医がお世話になってる人だったから、名前出てきてビックリ。
レソ

レソ