このレビューはネタバレを含みます
映画の台本の1ページ目は
「世界は生まれ変われるか」だそうで、
まさにそこを突きつけられた映画だった。
母親からの視点、教師から視点、子供達からの視点。。。真実は何?自分が見ていることの裏にどれだけの事実があることか。前半の安藤サクラちゃんが学校に乗り込むシーンでは本当に胸が張り裂けそうに、モヤモヤ、イライラとした感情を抑えるのが大変だった。隣の方も前のめり。
次第に教師から、子供達からの視点を見せられることで、伏線がどんどん回収されていく。怪物は誰の中にもいると見せられていく。自分の中にも。
田中裕子さんの死んだ目の演技がすごかったな。怪物の咆哮のシーンでやっと光がさす。
子役のお二人もなんと素晴らしい演技。ラストシーンはどう解釈したらいいのだろう。美しく、悲しく終わってしまった。
いろんなことを考えながら、消化しきれない部分を今日も考えながら、
もっと他者を尊重する世の中に生まれ変わって行ってほしい。そして、私もだ。