なんだこの映画は、
なんだこの素晴らしい音楽は、
なんだこのエゲツない脚本は、
最後の最後で畳み掛ける伏線や情景描写が
言葉にならないほど素晴らしかった。
是枝監督の独特のリアリティある生活感、
人間心理、余白が入りに
入りまくった126分。
緊迫感にも似た人間心理の迫力、
演技力の賜物、心に突き刺さる場面ばかり。
もう龍一さんの新しい映画音楽を
聴くことができないのは辛すぎる。
晩年に出たアルバム「12」
この作品にも関わっているものがあるが
その儚さゆえ、素晴らしいコントラストを
纏っていた。
誰しもが怪物になり得る、
そんなリアルを凝縮した作品。
あのことを気づいてしまったら
もう辛くてたまらない