怪物の花のネタバレレビュー・内容・結末

すごかった。脚本がとにかくすごいと聞いていたので、どれどれ…どこが伏線でどういう構成なのかね…？と腕組みして診始めたけど後半はもう背筋を伸ばしてシャンとしながら見た。
前半は群像劇というよりも多視点による印象操作の見え方の違いを「怪物」というキラーワードを使って誰が怪物なのか？？というミステリーぽくしてて、後半は種明かしと言うには悲しく未熟で真理というか「艶かしい」と言う印象を得た。
少年達の抱える感情、問題に社会は名前をつけてるけど、名言しないでも明確に伝えてくるのが流石…すぎたし、視聴している大人たちと子供達との線引きのように思えた。彼らにとっては世界の全てでこの世の終わりで生まれ変わりたいんだ…

全員怪物、という感想をちらほら見かけて、私も映画を見るまではそういう映画なのかなーと思ってたけど見終わった今となっては怪物はいないんじゃないかな…と…怪物だれだ？の問いに、怪物ですか人間ですか？の問いに、人間です　と答えていた校長の言葉があの序盤から出ていたアンサーの様に思えた。まぁ答えは見る人によって違うのかな。とにかくめちゃくちゃ良かったです。