是枝監督ってなんでこんな何も言わない子どもの本当がわかるの？
被害者としての意識には敏感だけど、加害者と気づくのは難しいって監督がインタビューで言ってたけど、この作品の全ては本当これ。
目線が違うと出来事が全然違う。
〜〜以外、ネタバレあり〜〜
素敵な終わり方だった。
草っ原を走り回るのが一番楽しい、二人だけの楽園。
遮る物もない。
ただ、安藤サクラと瑛太に救いがなさすぎる。
子どもが台風の日に家から姿を消したら死ぬ物狂いで探すよ。
相談できる相手もいない、自分一人で判断するしかないことを、シングルマザーあるあるって言われてるの辛すぎる。
けど多分私もそう言うこと言ったこと他の場面であるんだろうな。
瑛太なんて手と鼻の接触だったの本当だし彼女の言う通りにしたら彼女から逃げられるし職はなくなるし。
子どもの小さなシグナルに気付ける良い先生なのにな。
良さで言うのだったら、校長先生は最後まで好きになれなかった。
スーパーで子どもに足を引っ掛けたのは意地悪ではなくて、子どもが走ると危ないよって教えてあげている優しい側面って解説見たけど、いや全然意地悪にしか見えない笑
それが私の偏った視点なのかもしれない。
けど、一番この映画で印象に残ったセリフは、その嫌な校長が言った「誰かじゃないと掴めないものじゃなくて、誰でも手に入るのが幸せ」。
湊にとって、凄く良い先生なんだよな。
湊の気持ちもすごいわかる。
親からの愛情はわかってるから気を使うんだけど、それ以上に大切な世界が今目の前に広がってて、それを説明しても親にはわかんないだろうから言わない。
そう言うのの繰り返し。
子ども2人が報われたのが救いだな。
