こーだい

怪物のこーだいのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.6
前半に散りばめた不穏な伏線を回収していく脚本で引き込まれた
母親、先生、息子の3つの視点を通して、ディスコミュニケーションによるボタンの掛け違えであること、怪物だと思っていた人物が悪くないことがわかってくる物語

こういうメッセージの映画はたくさんあるけど、Twitterを見ていると出来事も人物像も偏見とか偏った側面だけで決めつける人が多く感じて嫌になることが多い
多面的に人や物事を見るのは本当に大事なことなので、こういう映画は作られ続ける必要があるし、質の高いこういう映画が作られるのはいいことだと思う

学校のベランダのシーンの安藤サクラの「やめてよ、、やめてよ、、やめてよ、、」でちょっと泣きそうになった
田中裕子は基本無機質な演技だけど、音楽室のシーンの感情のこもった1吹きが素晴らしかった
ホリ先生のパートが1部とのギャップに震えた