うーん。
毎度もう一歩突っ込んでもらいたい所をあいまいに終わらせる是枝監督は自分には合わない気がする。また、そこが良いところなのかもしれません。
巧妙に仕組まれたストーリーではあるが、この人物の心の中はどうなってるのか?というような興味を持てぬまま、ただ見事な構成を観ている感じだった。『藪の中』の客観視現代版。
消化不良。
カンヌで高評価を得る東洋の映画は、欧米人には読み取れない表情を良い方向、芸術的な方向に誤認してしまうという妙な効果の賜物なのかもしれない。
西川美和監督ならよかったのにと、ありもしないことを思ってしまいました。