ナオユキ

怪物のナオユキのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

構成が斬新。
3部構成に見える。
1部 安藤サクラ視点。学校のいじめ問題に立ち向かう話をベースに登場人物の不気味さを描写している
2部 瑛太視点。1部の伏線の回収で意外性を見せつつ、不気味な生徒、理不尽に転落していく不気味さ、恐ろしさを描く。
3部 子供視点。少年の純粋さ、友情と愛情の綺麗な話。

1部では全員不気味でサイコパス的に見えるが、見終えると、印象が180°変わって全員が善性のある人間だということがわかる。善人→狂人のパターンはよく見るが、蓋を開けると善人パターンは珍しい気が。ある意味、善人も見方を変えるとこんなにも不気味になるというところが怖い。

1部、2部の面白さを支えてるのはホラー要素、伏線回収の意外性。
3部は伏線回収の要素を残しつつ、少年の友情、愛情の繊細な感情を描写している。靴を片方あげて、スキップするシーンが好き。
ナオユキ

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