体罰、モンスターペアレント、いじめ、LGBTQ+、SNS、等々社会問題をふんだんに盛り込んだ物語はちょっと詰め込みすぎて収拾ついてない感がある、だけど、透明でアオイ少年たちの眼差しと秘めた思い、暴風と雨にすべて持ってかれてしまった。台風一過は清々しい。しかし是枝節のオープンエンディング。多分彼らは…。
映像が美しくて素晴らしいシーンが沢山、役者さんの演技も良かった、少年達もさることながら瑛太ってあんなだっけ？先生役がかなりはまってた。音楽に関しては、前作は細野晴臣のホクホクとした音がぴったりだったけど、本作では坂本龍一の冷たい金属的な音がしっくりくる。雨や火や風の有機的な音が交じる具合も丁度良い。それにしてもしっくりこないのはタイトルかな。
