メタメタ視点で坂元裕二って感じ、是枝監督とのタッグ、重箱の隅突つききった様な完成度でよかった。
ただそれゆえに観るのにエネルギー持ってかれる感じで、鑑賞後はヘトヘト。
真実って何か、本当のことが大して大事じゃなくなった現代の映画だった。
本当のことは社会的には明らかにならなくて、それは重要視されなくて。でもそれによって置いてけぼりにされたり、蔑ろにされたりする感情があって、それは尊いものだけど大きくみたら大したこともない、ありふれた尊さで。
そして肝心なことや心底ドス黒いことは意外と明らかにならなくて、嵐と共に水に流されている。
坂元裕二は皮肉って感じじゃなくて、現状を俯瞰して、それをできる限りそのまま描こうとしている感じで、それに対する自意識もしっかりあって、ありすぎて納得しちゃう感じが好き。