是枝裕和監督×坂元裕二脚本という事で公開前からかなり話題になっていて、まぁ凄い組み合わせだから期待感もありつつ、実際どうなんだろう？上手く融合するのだろうかという不安もありましたが、
是枝監督の子役と大人の距離感のバランス、坂元脚本の描きすぎない心情描写の融合、これはもうお手上げでした。
そして見事な三幕構成、進む度に「あー…」という気付きと共に自分が暗然としていくのがわかる感覚。
最近は序盤に大きい出来事がドンッときてその後ずっとしんどいというのが多くてなんだかハマらないというのが多かったのだけれど、今作はジワジワと浸食されていくのがとても好みでした。
認知バイアスへの問いかけやコミュニケーションの解は結局わからないというのが物語というより現実を多角的に見ているような作品で、見終わった後もしばらく後を引きずってしまって、すぐ帰宅して寝込んだ。
こっちの体が持たないのでもうタッグを組まないで欲しい。
でももう一回観に行きたい。
