このレビューはネタバレを含みます
怪物だーれだ。のセリフで、勝手にホラーだと思っていた。作品を観ている際にホラーではないと気づくも、誰が怪物なんだ?と探りながら鑑賞していた。
物語は3つの視点から描かれる。
自分は1番、保利先生に感情移入した。社会の中で上司からの命令に逆らえず、言われるがままに従うが誰も助けてはくれない。『物事の一部しか見ていない』のかもしれないが、上司も生徒も本音を隠しているため見抜けない。とても真面目な先生なだけに、周りの環境の理不尽さに可哀想に感じる。
『怪物』は日常にたくさん潜んでいる。自分もまた誰かからすると怪物なのかもしれない。人の噂などではなく、直接相手と話した経験を元に判断すること、自分の基準が普通だと思って発言しないこと、を忘れてはいけないと感じた。