是枝作品は相変わらず奥が深い…😮💨
最初に「怪物だーれだ？」って聞いた時から、怪物の正体は出てくる人全員、つまり"社会"だろうと、是枝監督がそれをどう描いていくのか注目して観てみた。
親、教師、子供たち、それぞれの視点を分けて丁寧に描くことで、誰もが"偏見や心の闇"を持っているという事が浮き彫りにされていく展開は秀逸だった。
もう一方では、問題を多面的に捉えられず片面から見ることしか出来ない、マスコミやSNSに対する警鐘、さらにはジェンダーの問題を受け入れられない社会に対する批判も巧みに表現されていたと思う。
そしてラストはいつもの是枝作品どおり、解釈については我々観る側に委ねられていて、またまた考えさせられてしまった…
一緒に行った嫁と自分とではその解釈が真逆だった…（笑）
校長先生を演じた田中裕子さんの"死んだ眼"の演技と子役2人の演技がとても素晴らしかった！
PS.㊗️800本目
