★構成について
心理描写が細かいので集中して見ないと大事なサインを見逃しそう、これは映画館で観れて良かったと思った。
3部構成の物語で、同じ事象を各人物の視点から描いていって、各章で新事実をじわじわと後出ししてくるような構成。
「ほらどうだ？誤解してたでしょ？偏見って怖いよね。じゃあ、本当の怪物は誰だと思う？」
と各章終わるごとに是枝さんが問いかけてくる姿が思い浮かぶ。挑発的な構成よね。
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その事象の中心にあるのが、本人たちが自覚する前の輪郭もない恋愛感情。
３者間での対話を減らしてすれ違いが起きるために、話づらいマイノリティの恋愛を置いたのかなと予想するけど、その点は嫌だった。秘密基地や台風、宇宙みたいな要素で彼らだけの世界を親や先生から遠い距離に置いた。明確だった。
湊くんが髪の毛を切るシーン、すごくよかった。(湊くん視点の方で) めちゃめちゃよかった。
子供対大人は対話できなくても、大人対大人は対話してよね、、って思った。だから誰かが怪物になってしまうのであって、私はあの校長先生嫌だったな。生徒に楽器渡すのと同じ気持ちで母親に接することはできなかったのかな。。
